シートから無線で給電する技術 ロボット、PCの使用環境を改革 服部聖彦氏 (テスラシート株式会社 CTO)

カテゴリー:起業家 2019.04.04

昨今のロボットやIT技術の進歩は目覚ましいものがありますが、以外と見落とされているのが動力源となる「バッテリー」。服部聖彦氏が紹介したのは、無線で電気を送る「テスラシート」です。

「無線給電」によって、パソコン利用環境なども快適化

これは接するものに送電できるという画期的なシート。金属の薄い層から電磁波が出る仕組みで、任意の場所に集中的にエネルギーを送ったり、複数の物に同時に送電したりすることが可能です。この「無線給電」によって、パソコン利用環境などの快適化が期待されます。

テスラシートが画期的なのは、印刷によって作成できるということ。既存の無線充電はコイルをシートの中に内蔵するなど、生産にコストがかかりました。テスラシートは、プラスチックやインクといった「ありふれた素材で作ることができる上に、布やシリコンなど多様な素材で応用が可能」(服部氏)。現在は床材や壁材としての活用できないか、建設会社とともに研究中だそうです。

無線給電を世界に向けて提案していきたい

会場では、テスラシートの上を動くお掃除ロボットの映像が上映されました。服部氏が「ロボットの中には電池が入っていません」と説明すると、会場にはどよめきが。「物流倉庫に導入すれば、バッテリーレスになり、メンテナナンスなどのコストがなくなり稼働率がアップする」という説明に聞き入る参加者の姿が見られました。

「電池は18世紀、アレキサンドロ・ボルタというイタリア人によってつくられました。弊社はこれから、無線給電を世界に向けて提案していきたい」と服部氏。今後の飛躍が期待されます。

 

テスラシート株式会社  CTO 服部聖彦 様

情報通信研究機構から生まれた無線給電ベンチャー企業。マイクロ波表面伝送を行うテスラシートを用いて,充電,給電および通信システムの企画・開発・設計、さらに産業財産権の取得・ライセンス事業を展開。
http://teslasheet.co.jp/