好業績企業のデータが示す 良い会社の「10の因子」 関口洸介氏 (株式会社パソナ 良い会社サーベイチーム マネージャー 「良い会社」研究員)

カテゴリー:新規事業 2019.03.20

QOLやワークライフバランスが叫ばれて久しいですが、本当に働きやすく、活き活きと働ける会社環境とはどのようなものでしょうか。経営支援サービスを手がけるパソナ「良い会社サーベイ」の関口洸介氏が、データをもとに解説しました。

日本が世界に誇れることの一つが、「会社の存続」

「人口減少が進む日本社会で課題となっているのは、採用した社員の成長と定着」という関口さん。良い会社サーベイはアンケートをもとに事業将来性などを数値化し、組織課題の解決を図っているとのこと。

関口氏は、日本が世界に誇れることの一つに「会社の存続」を挙げ、「200年以上存続している日本企業は3000社以上。オランダ、フランスが続きますが、圧倒的に長寿企業が多いのは日本です」と説明しました。

こうした好業績企業には、大手企業でも学ぶことが多くあるといいます。良い会社サーベイは、元法政大学大学院教授の坂本光司氏と共同研究を進め、坂本氏が40年をかけて8000社を対象に行ったフィールドワークを元に、良い会社の特徴を抽出してきました。

それでは、良い会社の特徴とは何なのでしょうか。関口氏は「5万人のデータをもとに分析したところ、10の因子があることがわかった」。また、そのデータ分析によって「各因子がどのような関係性にあるかが導き出され、労働時間の短縮や残業時間の削減の有効性が検証できる」としました。

因子としてあげられたのは「無理なく働ける」「信頼関係のある職場」「地域・社会貢献」など。ただし、その関連性を見ていくと、驚くことに「休暇の取りやすさ、無理なく働けること、という因子は、社員が幸福感を持って働くことに直接関与していないとわかったのです」(関口氏)。

いわゆる“働き方改革”は「考え方が逆」

いわゆる“働き方改革”は「考え方が逆です」と関口さん。「社員が生き生きとモチベーションを高めて働くと生産性が高まり、労働時間が削減されるのです。ですから『余暇を充実させることでよりイノベーティブな発想をしてもらいたいからこそ、働き方改革をしているのだ』という経営メッセージに社員が共感し、安心感をもつことが重要です」。

その前提となるのは「経営陣への信頼感」とも。「『顧客満足度を重視している』というメッセージを土台に、働きやすさや事業の存在意義、誇りなどが相まって良い会社となっていきます」。

さあ、さらなる良い会社を目指し、みなさんの会社でもサーベイで現状把握をしてみるのはいかがでしょうか?

株式会社パソナ 良い会社サーベイチーム マネージャー 「良い会社」研究員 関口洸介 様

イノベーション型組織への風土変革のしかけ。2010年より、新規事業として「良い会社プロジェクト」の立ち上げに参画。1,000名以上の転職相談の経験を活かし、好業績と社員の働く幸せを両立する「良い会社」の調査・研究に従事し、経済産業省「おもてなし経営企業選」や産学共同研究プロジェクトを推進。
https://e-kaisha.pasonacareer.com/