ファッションをデジタル化 東大との連携講座も計画 杉上雄紀氏 (ソニー株式会社)

カテゴリー:新規事業 2019.03.21

ソニーの社内スタートアップ「Fashion Entertainmentsプロジェクトリーダーの杉上雄紀氏は、電子ペーパーを用いたデジタルなファッションアイテムと、今後の取り組みについて発表しました。

きっかけは2012年の東京ゲームショー

「電子ペーパーを柄が変わる布地と捉え、好きな時に好きな柄が楽しめるファッションとして提案しています」と杉上さん。きっかけは2012年の東京ゲームショーだったと言います。「ゲームはわずか数十年前まで、花札などのアナログなものでしたが、急激にデジタル化して盛り上がりを見せていました。デジタル化が進んでいない業界はないかと考えていた時、東京ガールズコレクションのニュースを見て思ったのです。一つの機械に複数のゲームを入れて遊ぶように、一つの布・服の柄を替えられれば、これはファッションのデジタル化と言えるのではないかと」。

杉上氏は仲間を集め、社長プレゼンを経て事業化に着手。1年後、電子ペーパーによって文字盤とベルトの柄が替えられる時計「FES Watch」を発表しました。「資金はクラウドファンディングで集め、販路開拓、催事の企画から販売まで駆け回った」といい、イッセイミヤケからの誘いで参加したパリコレの様子なども報告しました。

FES Watchは現在、スマートフォンで撮影した写真やダウンロードした絵柄などを使える商品が新たに加わり、日本と中国で販売しているとのこと。会場では、時計のボタンを押すと文字盤とベルトの絵柄が瞬時に変わる映像が写しだされ、参会者から感嘆の声が上がりました。

東京大学で社会連携講座を開講

杉上氏は今年、東京大学で社会連携講座を開講することも発表。企業の事業ノウハウと大学のプログラム、学生のアイデアを循環させる狙いで、「学生のスタートアップや社会課題ソーシャルベンチャーなどを視野に入れている。学生とともに考えたことを形にし、企業への提案もしていきたい」としました。